構造化の目的は新しい発見が必要
構造化の目的とは何だろうか?
構造化の目的とは、事象を構造的に捉え、新しい事実を発見することを目的としている。単に構成要素を深く細分化していくことがゴールではない。
例えば、下記の図を見てほしい。
働く中で、1度は目にする機会がある図ではないだろうか。
このフレームをベースにクライアントの課題を整理することがしばしばあるが、
決して、事象を細分化していくことを目的としていない。
このフレームでいえば、目的はどこにあるのか特定することである。
構造の深さのポイントは
- 課題を具体的に特定できる深さであること
- マネジメントできる単位であること
- 全て足し上げると上位構造になること(抜け漏れダブりがない状態)
などがポイントに挙げられるだろう
一度、構造を掘り始めると、どこまでも深く掘り下げることに夢中になってしまい、本来の目的を見失うことが多々あるので、要注意だ。
東京を構造化してみる
テーマ「東京」
東京への人口が一極集中化している。
大手企業や行政機関は東京に多い。
有名なラーメン屋は東京に多い。
東京では芸能人と出会う確率が高い。
東京出身。
生きていると、「東京」という言葉を耳にする機会は多いだろう。
では、その「東京」という言葉は何を指しているんだろうか?
一度考えてみたい。
東京を市町村という単位で分解すると、東京には驚くべきことに、
8つの村が存在していることが分かる。
「東京都 村」で検索すると檜原村がヒットする。
今の時期はホタルが鑑賞できるほど、自然豊かなエリアらしい。
ご興味ある方は、是非行ってほしい。
単純な市町村というエリアの切り方でも、
実は自分の知らないことがわかったりする。
東京という言葉を話題にする場合は、今回はどの東京を指しているのか、
一度考えてみると面白いかもしれない。
構造化の考え方
構造化とは、言うが易し、行うが難しな言葉だ。
試しに「人間」という言葉を構造化してみよう。
下記の図を見てほしい。
この構造化はどうだろうか?
無事、構造化されているだろうか?
これだけでは、構造としては、深度が浅い。
もう一段掘り下げてみよう。
みないな掘り方もできるだろう。
逆に構造を上に上ることもできる。
つまり、
ある「モノ」や「コト」を構造化していくに当たっては、
下へ下へと掘り進める動きと、上へ上へと昇っていく動きがある。
さらに横へ広がっていく動きもある。
性別などを例に出すと、昨今、男性女性だけではなく、
12のパターンがあるともいわれている。
性自認・性的指向の12パターン 出生の性 性自認 性的指向 概要 男 男 男が好き 男性同性愛者:ゲイ 男 男 女が好き 男性異性愛者:男性ヘテロセクシュアル 男 男 男女両方が好き 男性両性愛者:男性バイセクシュアル 男 女 男が好き 女性異性愛者:トランスジェンダー(MtF)かつ女性ヘテロセクシュアル 男 女 女が好き 女性同性愛者:トランスジェンダー(MtF)かつレズビアン 男 女 男女両方が好き 女性両性愛者:トランスジェンダー(MtF)かつ女性バイセクシュアル 女 男 男が好き 男性同性愛者:トランスジェンダー(FtM)かつゲイ 女 男 女が好き 男性異性愛者:トランスジェンダー(FtM)かつ男性ヘテロセクシュアル 女 男 男女両方が好き 男性両性愛者:トランスジェンダー(FtM)かつ男性バイセクシュアル 女 女 男が好き 女性異性愛者:女性ヘテロセクシュアル 女 女 女が好き 女性同性愛者:レズビアン 女 女 男女両方が好き 女性両性愛者:女性バイセクシュアル これはほんの一部であり、全てではない。それほど様々な性自認、性的指向が存在する。
なお、性指向は出生時の性別ではなく性自認から判断する。
そして、切り口も大切だ。
構成要素・プロセス・時系列で捉えるのか、複数の切り口が存在している。
何の目的のために、構造化するかを設定し、
抜け漏れ無く実現することにトライしていきたい。
構造化の考え方も後々構造化して整理していきたい。
構造化の波に飲み込まれないように鍛えるべし
自身の構造化スキルを上げるためにブログを作ってみた。
世の中の「モノ」・「コト」を様々な要素に分解し、
正しくとらえることを繰り返します。